『ZERO GROOVE』ミート・ザ・スターズ 2001年
今週は火曜日からずっと、
映画『BROTHER』ウィークということでね。
棚橋由美:はい。
藤田:今日は寺島進さんが来てくれました。
では自己紹介を、
本人の渋い声でもう一度お願いします。
寺島:加藤隼戦闘隊の、
寺島進です。よろしく!なんつって(笑)
棚橋:(笑)「なんちって」なの!?よろしくお願いします。
藤田:よろしくお願いします。
寺島:よろしくどうぞ。
藤田:あの、こういう生のサテライトってのは
慣れないと思うんですけど、
寺島さん、今もう本番入ってます、大丈夫ですか?
寺島:あ、はい。
棚橋:寺島さん、ラジオ出演というのは?
寺島:二度目ですね。
はい。あ、三度目ですか。慣れないっスねェ(苦笑)。
棚橋:こういう、見えるところでというのは?
寺島:『HANA-BI』の時に一度、
こちらでやらしていただいて。
藤田:今日は、ちょっとVネックのセーターと、
下はスポーティな感じですけど。
寺島:ジャージです。すいません、雨降ってるもんで。
藤田:ジムから帰って来た、みたいな。
寺島:いや、ただ、歩いて。
藤田:さァその『BROTHER』ですけども、
あの、寺島さんの役どころっていうのは、
もう知ってる人も多いと思うんですけども、
たけしさんの舎弟な感じなんですよね。
寺島:そう、舎弟ですね。
ヤクザの舎弟で。忠誠を誓ってると言うか。
藤田:そうですよね。
で、今回も、たけしさんの映画には
欠かせない寺島さんですけども、
役作りとかで、
凝ったとかこだわった部分ってのは何かあるんですか?
寺島:役作りって、役作りって言うか、それはあの、
まず今回、脚本がね、
鳥肌立つぐらい素晴らしくて――
毎回そうなんですけど。
今回その自分の役がね、すごく――
もし自分が裏稼業の仕事とかしたら、
この役って、
こういう生き方するかも知れないな、
ってのはすごくジョイントするところがありまして、
すごい鳥肌立ちまして。
役作りってのは、ホンですごくもう、
自分でイマジネーション、ブワーッと湧いたし、
それにやっぱり、
北野監督ってのはその、
ああしろこうしろとか、
一から十まで教える方でもないですし、
あの人の佇まいを見たりとか、
あの人の寡黙なうしろ姿を見た時に、
何かこう、こうやったらいいんじゃないのかな、
とか、
いろんな空気感の中でね、
向こうの言葉が流れてこっちに伝わって来るような、
感じさせてくれるような感覚なんで、
ホントにあの人の世界に、
感覚に近づけるように、
その人の、
監督の匂いに近づけるように、
いつもビンビンアンテナ張ってないと、
置いてかれちゃうなァ、
っていう感じはすごくありますから。
藤田:寺島さんは、たけしさんの作品にたくさん出てるから、
逆に周りの役者さんから、
「たけしさん、今何考えてんのかな?寺島さん」
とかって相談されたりしません?
寺島:……。
藤田:それはないですか?
寺島:それは、監督のおっしゃることを、
ホントに、耳ダンボにして聞いて、
それであの人の姿を、
いつもこう、うしろからでも見てれば、
感覚として伝わると思うんですよね。
俺なんかすごい時間かかるタイプなんで、
周りの役者さんはやっぱ素晴らしかったですねえ。
自分なんか、
何回出たから何とか、とか言われますけど、
ホントに初めての人とか、
アメリカの役者さんでも日本の役者さんでも、
もう、すぐ対応できると言うか、
いかに自分のレヴェルの低かったことかなァ、
と恥ずかしかったんですけど(苦笑)。
藤田:いやいや。
寺島:でもホントに、
今の自分をここまで引き上げてくれたのは、
北野武監督の、ホントに、おかげなんで、
もう紛れもない事実なんで、
まァそれはもうホントに、
もっともっと頑張らなきゃいけないなと、
励まされてます、自分の中でね。
藤田:ぼくも『BROTHER』見させてもらって、
今までのたけしさんの作品もいろいろ見て、
もう、映画の中でも舎弟な感じの“BROTHER”ですけど、
ホント、公私共にすごく、
男の固い絆みたいなのを感じますよね。
寺島さんとたけしさんの間に。
寺島:あァそう……ありがとうございます。
藤田:ということも含めて、楽しんでもらいたいと思ってね、
あの映画。
特に女の人には判りづらいかも知れないですね、
あの映画。
寺島:いや、今ねえ、何かどっか、軟弱化と言うかね、
軟弱な男とかね、
ドラッグストア行けば油(取り)紙とかね、
化粧道具買う男とかいるでしょう?
棚橋:いますねえ。
寺島:日本が、何かぬるくなってるような感じがするんですよ。
やっぱり女の人もね、やっぱりね、
何か、惚れたとかねえ、
カッコイイとかじゃなくてね、
強い、守ってくれる男に惚れると思うんですよ。
それで、女の人にも見て欲しいし、
男の人もそれに刺激されて、
熱い気持ちと言うか、
昔日本人が持ってた粋な部分とか、
すごい昔気質な、寡黙ではあるけれども、
いざ行動する時はちゃんとやる時はやるぞ!
という、
その何か粋な部分と言うか、
今の日本で忘れかけてるところをね、
すごく甦らせてくれると言うかね、
戦う血がグワーッと上がると言うか、
自分もホント、この映画参加して、
どっか気づかされたところもありますし、
もう見ていただいたお客さんはもっとそれが、
ボンボン、こう、
エネルギーと言うか力が湧いて来るような、
何かを感じさせてくれると思うんで、
だから男の人も女の人も、ホント絶対に、
見て欲しいですね俺は!ええ。
藤田:今の油紙の一節のところで、
寺島さん、
普通でもちょっと唇とんがってますけど、
よりとんがりましたね、今ね。
棚橋:ははは。
藤田:キュッと、カッコ良かったですね、今。
寺島:いやァ(苦笑)。
棚橋:演じてない時の寺島さんっていうのは、
やはりそういう、男らしい男なんですか?
寺島:いや普通ですよ。
棚橋:油取り紙は絶対使ったりはしない?
寺島:撮影で一回使ったことはありますけど。
棚橋:お仕事ではね、へぇーっ。
寺島:プライヴェートではもちろん使わないですけど。
藤田:じゃあ話がすごく脱線しそうなので。
棚橋:ごめんなさい(笑)。
藤田:一曲挟みますか。この『BROTHER』を見て、
ゲストでも遊びに来てくれたZEEBRAが作った
すげえカッチョイイナンバー、
ZEEBRA featuring AKTIONで“Neva Enuff”。
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(曲)
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藤田:『BROTHER』を見たZEEBRAが
インスパイアドされて出来たナンバーで
“NevaEnuff”、お送りしました。
さァ、ぼくも棚ちゃんも試写は見せていただいたんですけど。
寺島:ありがとうございます。
藤田:ぼくが役者だったら一番やりたいな、っていうのが、
寺島さんが今回やった加藤っていう役でしたね。
寺島:あァそうですか。
藤田:おいしいですよね。
寺島:いや、おいしいと言うより、
これさっきも言ったように、
脚本がホントに恵まれたと言うか、
ホントにあとはまァ、
脚本力と編集力がホントにもうすごいんですよね。
驚かされますからね、
たけしさんの編集力は。
それにやっぱり、
あとすべては演出ですね、現場での。はい。
藤田:あの、まだ見てない人たちのためにね、
一番ショッキングなシーンも
寺島さんのシーンと言えるし。
棚橋:それに、女性の私から言わせてみれば、
まだ見てない方がいるから
詳しくは話せませんけど、
寺島さんの役は判らない!
藤田:あ、ホント?それは、
たけしさんに賭ける忠誠心みたいなものとか?
棚橋:そうそうそう。
藤田:あ、それはなかなか
判んないかも知れないですねえ。
棚橋:女性には。
寺島:うーん、
年代によるかも判んないですねえ。
棚橋:年代?
藤田:でも、判んないかも知んないけど、
見て判断して欲しいですよね。
寺島:そうですね。
やっぱりあの、
試写で見た方――27日からやるじゃないですか。
やっぱりこれ、
北野武監督の映画というのは、
毎回ホントそうなんですけど、
一度見た衝撃と、二度三度、
五度見たら五回ともみんな違いますし、
いわゆるスルメ映画と言われてるんですよね。
噛めば噛むほど味が出て来るような。
ホントそういう映画なので、
もう一度見ていただきたいし。
藤田:見ます見ます。
あの、たけしさんの映画って、
ババン!というシーンのちょっとあととかに、
何かポッカリ満月とか映ったりするんですよね。
月とか海とか。
寺島:あァ、はい。
藤田:何かあそことか、
いきなり空気感をサーッと
違うとこに持ってかれますよね。
寺島:あァ、それがすごいいいと思うんだよね。
感じ方、フィールと言うかね、
考えると言うか、
考えるより感覚の方が大事だと思うんですよね。
藤田:ぜひみんな見ていただきたいですけど、
『BROTHER』というタイトルで、
ぼくが見た感じだと、
ホントに、真木蔵人さんと腹違いの兄弟のたけしさん、
そして寺島さんとはいわゆる裏社会の中での舎弟、
兄貴分・弟分みたいな感じで、
そしてたけしさんはそのあと、
黒人のギャングとも、何かちょっと
“BROTHER”な心がつながる、
みたいなところがあるんですよね。
そこはすごいいいんですけども、
あの、
寺島さんが「あそこだけは見逃して欲しくねえなァ」
みたいなシーンっていうのは、
言える範囲でいいんですけど、
ありますか?
寺島:いや、もうこれはねえ、
たぶん皆さんもおっしゃると思うんですけどね、
ホントね、大袈裟な話ね、
まばたきしないで欲しいですね!
もう見逃して欲しくない、
まばたきしたら損するよ、みたいな。
藤田:じゃあ、まばたきするなら
左右替わりばんこぐらい?
寺島:大袈裟な話ですけどね、
例えですけど、
そのぐらい見入って欲しいですね。
ちょっとリラックスしながら、
フラットな状態で見入って欲しいですね。
素直に感覚で感じて欲しいですね、何か。
棚橋:あと、ところどころユーモアのセンスを感じて、
笑いたくなっちゃうシーンがあるんですけど、
笑っちゃってもいいんですか?
寺島:自由じゃないですか。
棚橋:声を出して笑っても。
藤田:一番笑いが起きるのも
寺島さん絡みのシーンなんだよね。
棚橋:そうなんですよね。
藤田:すごいいんですよ、だから。
寺島:怒るも笑うも、
もう個人の自由だと思います。
藤田:ところで、話コロッと変わるんですけども、
今日、「○○恐怖症」っていうテーマでやってるんですが、
寺島さんの恐怖なものってのは何ですかね?
寺島:恐怖ですか?恐怖はやっぱり
トラウマとかあるじゃないですか。
やっぱり自分は、あの、ゴキブリが嫌いなんですよ。
棚橋:すごく渋く、四文字を言いましたね。
藤田:ホントホント、何で「ゴキブリが嫌いなんですよ」
って言うのまでそんなに渋いんですか?
寺島:……(苦笑)。
藤田:モテモテですね、バーで!
棚橋:バーで、って(笑)。
藤田:絶対に。
寺島:違うんですよ、
あのねえ、俺あの、(実家が)深川の畳屋でね、
夜になると、お店とか行くとね、
もう巣になってるわけですよね。
でもう、ゴキブリ飛んで来たりするのはもう、
子供の頃に怖くてしょうがなくて。
それ、自分で今アパートにいても、
たまに夢見るんですよ。
目開けたら――夢の中でですよ、
夢の夢なんですけど――
パッと目を開けると、アパート中がね、
ゴキブリガーッとなってるんですよ。
棚橋:はははは!
寺島:もう何万匹もいるような、
「うわーっ、俺今こんなとこにいるんだ、寝てんだ」っていうね、
その恐怖心で冷汗かいてバッと起きた時、
「あっ、夢だったんだ」とか言って。
それだけホントゴキブリ嫌いなんですよ。
もう、いると寝れないんですよ。
藤田:へえー、
ヒッチコックみたいな夢見てるんですねえ。
寺島:ヒッチコックの世界ですねえ。
だから、家ではあの、料理とかしないんですよ、
わざと。
藤田:あっ、ゴキブリ出ちゃうから。
寺島:お湯沸かしてカップラーメン、
の世界ですね。アパートにいる時は。
藤田:へえー、そうなんですか。意外でしたね。
棚橋:ねえ。
藤田:キマり過ぎの寺島さんからそんな話が聞けて、
ぼくホッとしました。
ぼくはゴキプリ平気ですから(笑)。
寺島:ああー、いいなァ。
藤田:映画の話に戻りますが、1月27日土曜日、
いよいよ北野武最新作『BROTHER』公開になります。
ぜひ皆さん足を運んで下さい。
ラストにですね、このラジオを聞いてるリスナーのみんなに、
寺島さんの方からメッセージをいただきたいんですけども。
何でもいいです。
寺島:そうっスねえ、うーん、
今年はホントに『BROTHER』現象を起こして欲しいですねえ。
ホントにたくさんの、
この映画を見て何かを感じてくれた人が、
俺らの中でも“BROTHER”だと思ってるんで、
お客さんに対して。ホントにたくさんの
“BROTHER”がボンボンボンボン、
列を並べるぐらい劇場に増えて欲しいですね。
たくさんの、
映画『BROTHER』を愛してくれる人たちがお客さんで、
そのお客さんがホントにたくさんの
“BROTHER”になるわけですから、
何せこの、見て欲しいですね。
もう、硬派な映画なんで。
藤田:ありかどうございます。
もう、こないだも出ましたけれども、
何せ、映画館で見るために作った映画だという
話をありましたから。
寺島:あァ、真木くん言ってましたね。
その通りですね!
藤田:ぜひ皆さん見て下さい。
今日はホントにお忙しい中ありがとうございます。
ゲスト、寺島進さんでした、
ありがとうございました!
寺島:ありがとうございました。
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藤田:いやァ、寺島さん、渋かったですねえ。
棚橋:カッコイイですねえ。
藤田:スタジオを出る時に、
「いやァ、何話したか全然覚えてないよ」
って言ってましたけど、
それが渋いからずるいよね。
棚橋:ねえ、どんな言葉も渋かった。
藤田:そして、サインと一番欲しいもの、
書いてくれました。
棚橋:何でしょう?
藤田:「強い気持ち」です。
棚橋:また男らしいですねえ。
エモーショナル・ビート“ZERO GROOVE”
寺島進ゲスト 佐藤公哉(相談役)
たけちゃんのラジオ情報 TOKYO FM
「エモ―ショナル・ビート“ZEROGROOVE”(寺島進 ゲスト)」
佐藤公哉(相談役)さん(2001.1.26)
| 『BROTHER』 | 2008-11-11 | comments:2 | TOP↑




ほとんど「テープ・リライター」(テープ聴いて文字に起こす人)ですね。
こういうの、頭の老化防止に役立つね(笑)
で、ちわわんさんは、寺島さんのファンクラブとか入ってんの?それともすでに「追っかけ」?
私もこのくらい夢中になれる男が欲しいぞ・・・。
(昔から極めて惚れにくい体質なので)
| とんがりねずみ | 2008/11/11 10:26 | URL | ≫ EDIT