2008.11.10 *Mon
『BROTHER』 2001年 北野武監督 その1
『BROTHER』 2001年 北野武監督 その1
★・・ 映画感想 ・・★
葉隠れの「武士道とは死ぬこととみつけたり」・・・
じゃないが、
「極道とは死ぬことと見つけたり」・・・か?
観終わった後の、仏教の無常観にも似て、
とっても寂しい気持ちになった。
まったく、先へ生きて行こうという希望が見られない。
死に花を咲かせるためにだけ生き、
それこそ花火か、何かのように、
尺玉が、ポーンと上がって、パッと散るみたいな、
そんな感じがする作品である。
よく、昔の、東映仁侠映画を観た後に、
これと同じような、気持ちが残るのと似ている。
これが”男道”というか、”男気”というか・・。
いわゆる、男らしいとか、カッコイイとか、
男の人たちが憧れるような生き方なのだろう。
だが、女の立場からして、観てみると、
これはたまったもんじゃないな、と言える。
寺島進さんが演じる 山本の舎弟、加藤・・
彼にしても、
綺麗な、死に花を咲かせたとは、言えるのだろうが。
だが、それは物語として観た時のことであって、
これが、実際に存在している男の人だったとしたら、
女にとっては とても、ついてはいけない男だというものだ。
まあ、加藤自身、刹那的以外、女を必要としては、
いなかったのであろうが・・・。
こんな男を、彼氏に持った女性はお気の毒すぎる・・。
アニキの為なら・・・バン!
帰ってきたときには・・死体だった・・なんてね。
この世に、未練はなかったんだろうかね?
彼らの生きた時代が、もし、戦国時代であったのなら、
これはこれで、倫理的にも、いいものなのかもしれない。
自分が、この人!・・と、惚れ込んだ武将を、
天下一の男と、ならしむためならば、
自分の命をも、かえりみない、
犠牲にすることをも、厭わないという、
現実に、数多くの、名のある武将たちには、
そういう、配下の者の、命がけの犠牲によって、
救われたという、話が、多くある。
こういった生き方は、
男の”美学”にも、通じるものなのかもしれない。
そうして、男の中にある美意識の中には、
死に対しての、自分の姿勢・・・みたいなものも、
必ずといっていいほど、含まれているような気がする。
死に方・・・死に場所・・
生き方よりも重要だったり?
そしてまた、男の戦いには、
必ずといっていいほど、暴力や、武力が、
当たり前のように、加わってきてしまう。
そしてまた、暴力や、武力には、痛みが伴う。
痛みには、肉体的なものと、精神的なものとがあり、
そのどちらの痛みにも、痛みの後には、
哀しみが・・・
そして、虚しさも付きまとうような気がする。
そんな、連鎖の気持ちを生む、映画である。
だけど、すごい魅力のある作品でもあって、
映像の美しさと音楽、死生観、男の厳しさ、
そんなもの、どれをとっても、とても私を惹きつける。
ピリッとした、スパイスが効いていて、
軍隊の規律感にも似た、きりっとした美しさがある。
この作品は、観る人によっての、
ありとあらゆる思い入れを起こさせる作品だ。
そして、幾度となく、観ているうちに、
独特の感情を、沸き起こさせる
私にとっては、
人間なんて、しょせんは無さ!
・・と、言われたような気がした。
どこか、後味の悪いような・・・。
苦い、思いが残る映画となっている。
女にはわからない、ゆきばのない、焦燥感、
そして、また、血のつながらない義兄弟、
魂の兄弟のつながりなのかな?
なんにしても、
強烈な”痛さ”は、伝わってくるね。
是非どうぞ。
またちょっと笑えるところが・・
終盤近くの、真樹蔵人さんが、
お金を取りに アジトに戻ると、
かっての仲間たちが、
会計士なども一緒に、
無残に殺されている場面がある。
その時の、死体の転がっている形が
漢字の”死”という字の形になっているのだ。

たけしさん独特の、
洒落心・・なんだろうか?
なんとも意味深である。
ぜひ、目を凝らして、観てほしい。

また、寺島進さん、ファンとしては、
このバスケットボールのシーンが眼に残る。
とても笑える楽しいシーンなのだが・・

後に、痛々しいほどの痛みを持って、想いだされる。(涙)
★・・ 映画感想 ・・★
葉隠れの「武士道とは死ぬこととみつけたり」・・・
じゃないが、
「極道とは死ぬことと見つけたり」・・・か?
観終わった後の、仏教の無常観にも似て、
とっても寂しい気持ちになった。
まったく、先へ生きて行こうという希望が見られない。
死に花を咲かせるためにだけ生き、
それこそ花火か、何かのように、
尺玉が、ポーンと上がって、パッと散るみたいな、
そんな感じがする作品である。
よく、昔の、東映仁侠映画を観た後に、
これと同じような、気持ちが残るのと似ている。
これが”男道”というか、”男気”というか・・。
いわゆる、男らしいとか、カッコイイとか、
男の人たちが憧れるような生き方なのだろう。
だが、女の立場からして、観てみると、
これはたまったもんじゃないな、と言える。
寺島進さんが演じる 山本の舎弟、加藤・・
彼にしても、
綺麗な、死に花を咲かせたとは、言えるのだろうが。
だが、それは物語として観た時のことであって、
これが、実際に存在している男の人だったとしたら、
女にとっては とても、ついてはいけない男だというものだ。
まあ、加藤自身、刹那的以外、女を必要としては、
いなかったのであろうが・・・。
こんな男を、彼氏に持った女性はお気の毒すぎる・・。
アニキの為なら・・・バン!
帰ってきたときには・・死体だった・・なんてね。
この世に、未練はなかったんだろうかね?
彼らの生きた時代が、もし、戦国時代であったのなら、
これはこれで、倫理的にも、いいものなのかもしれない。
自分が、この人!・・と、惚れ込んだ武将を、
天下一の男と、ならしむためならば、
自分の命をも、かえりみない、
犠牲にすることをも、厭わないという、
現実に、数多くの、名のある武将たちには、
そういう、配下の者の、命がけの犠牲によって、
救われたという、話が、多くある。
こういった生き方は、
男の”美学”にも、通じるものなのかもしれない。
そうして、男の中にある美意識の中には、
死に対しての、自分の姿勢・・・みたいなものも、
必ずといっていいほど、含まれているような気がする。
死に方・・・死に場所・・
生き方よりも重要だったり?
そしてまた、男の戦いには、
必ずといっていいほど、暴力や、武力が、
当たり前のように、加わってきてしまう。
そしてまた、暴力や、武力には、痛みが伴う。
痛みには、肉体的なものと、精神的なものとがあり、
そのどちらの痛みにも、痛みの後には、
哀しみが・・・
そして、虚しさも付きまとうような気がする。
そんな、連鎖の気持ちを生む、映画である。
だけど、すごい魅力のある作品でもあって、
映像の美しさと音楽、死生観、男の厳しさ、
そんなもの、どれをとっても、とても私を惹きつける。
ピリッとした、スパイスが効いていて、
軍隊の規律感にも似た、きりっとした美しさがある。
この作品は、観る人によっての、
ありとあらゆる思い入れを起こさせる作品だ。
そして、幾度となく、観ているうちに、
独特の感情を、沸き起こさせる
私にとっては、
人間なんて、しょせんは無さ!
・・と、言われたような気がした。
どこか、後味の悪いような・・・。
苦い、思いが残る映画となっている。
女にはわからない、ゆきばのない、焦燥感、
そして、また、血のつながらない義兄弟、
魂の兄弟のつながりなのかな?
なんにしても、
強烈な”痛さ”は、伝わってくるね。
是非どうぞ。
またちょっと笑えるところが・・
終盤近くの、真樹蔵人さんが、
お金を取りに アジトに戻ると、
かっての仲間たちが、
会計士なども一緒に、
無残に殺されている場面がある。
その時の、死体の転がっている形が
漢字の”死”という字の形になっているのだ。

たけしさん独特の、
洒落心・・なんだろうか?
なんとも意味深である。
ぜひ、目を凝らして、観てほしい。

また、寺島進さん、ファンとしては、
このバスケットボールのシーンが眼に残る。
とても笑える楽しいシーンなのだが・・

後に、痛々しいほどの痛みを持って、想いだされる。(涙)
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