『火天の城』 原作:山本兼一 その7
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『火天の城』の滋賀の高島市でのロケ場面 原作
※※ つづき・・・その4
死ぬのだ、と、決めてから、
左平次は、むしろ、心が軽くなった。
あらかじめ、
修羅か曳き綱に、細工する機会をねらったが、
警戒は、きわめて厳重で、それは不可能だとあきらめた。
ーーならば、死ぬまで。
腹をくくれば、なにも思いわずらうことがなくなった。
搬送路をまっすぐ登った蛇石は、
最後に、急斜面を越えなければ、本丸に入れない。
わずかな距離だが、
3万貫の巨石には、とてつもない障碍だ。
「そこで、曳き綱を断ち切れば、
蛇石は滑り落ち、たちまち数百人を下敷きにする」
人足にまじった三十人の甲賀者に、
そう言い含めてある。
みんな、そこで死んでくれる。
石を曳いて、もう三日目だ。
最初は、組ごとに、綱が決まっていたが、
不眠不休の交代で、もはや、
どこに、誰が、いるのかわからない。
あたりは、人、人、人の洪水だ。
汗と、人いきれが熱気となり、天に立ち昇っている。
乱波働きに、こんな好機はない。
綱を曳く、かけ声が、高くなった。
最後の急斜面だ。
猿楽師が狂乱状態で舞っている。
左平次は、松明を手に、蛇石に登った。
太鼓を叩いている迦楼羅面の男が、
不審げに手を止めたので、笑って応じた。
笑いながら、火薬玉に火を点けると、
修羅の前に、放り投げた。
轟音がとどろいて、人足たちが飛び退いた。
石を蹴って、飛び降り、鉈を大綱に振り下ろした。
重量で、張りつめていた綱に、裂け目ができ、
ぷつん、と、音を立てて切れた。
爆音を合図に、甲賀の乱波たちが、
隠しもっていた鎌や、鉈で、縄を切りつけている。
蛇石が、一瞬停止した。
すぐ、後ろに下がりはじめた。
石の上の、猿楽師が、驚いて転がり落ちた。
「たいへんだ。逃げろ、下がるぞ」
「危ないっ、避けろ」
そんな怒号を、あざ笑うように、
蛇石が、後ろにずり下がった。
手小木で、修羅を押していた人足が、
悲鳴をあげる間もなく、圧し潰された。
血で、ぬめった斜面を、
修羅は、さらに、勢いよく滑った。
男と女が、たちまち巻き込まれた。
修羅は、血の力を得て、人を潰し、
潰して、血を絞るたびに、力を増した。
人足たちは、逃げまどったが、
転倒した者に、逃げる者が、折り重なり、
身動きがとれない。
そこに、修羅が、猛然と襲いかかった。
安土山の山頂に、絶叫と、怒号が、とどろきわたった。
蛇石は、内に秘めていた、邪悪を、
ひといきに、噴出させて奔ると、
下の曲輪に、落ちて、ようやく止まった。
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↑、このときの死者は、300人を超える。
結局、清兵衛が石牢屋から出されて、
見事に蛇石を、安土山を登らせて、据えることとなる。
この巨石を運ぶシーンで 信長を襲う女が居て、
その女と恋仲役の山本太郎さんも 一緒に殺されてしまったようです。
その、女を助けようとして、飛び込む山本太郎さんを
寺島進さんの役所が、止める場面などもあったようで、
それらをお聞きすると、
山本太郎さんが、市造役なのでは・・と、思われます。
信長を襲う女性が、うねなのでは・・と。
と、すると、寺島進さんの役どころの可能性は、
番頭格の、弥吉?さんなのかなあ?
それとも又右衛門の息子の以俊・・・って、ことは、ないか。
・・・・などと、いろいろ想像・・・・

↑このときの ロケ弁当だそうです。
でも、食べるもの食べて、お茶飲んで・・・
それで、トイレが2個・・・
何百人も居て、それは・・・。
友人も、非常にトイレが困ったとか。
男性は、野ション・・・をお願いされていたそうな。
うう・・・それもまた、すごい・・。
トイレって、用意しないものなのかなああ?
疑問だ。
俳優さんの分は?どうしたんだろう?
素朴に気になる・・・。
| 『火天の城』 | 2008-11-06 | comments:4 | TOP↑




こんばんは
先日はブログにコメントありがとうございました。
ただ、お返事の追加分はもろにネタバレが含まれていたので、掲載は見送らせていただきました。悪しからずご了承下さいm(__)m
『火天の城』、原作を一度読んだのですが、ほとんど忘れちゃってますね。なるほど、こんなシーンだったのかと興味深く読ませていただきました。
寺島さんの役どころはほんと謎ですね。ただ、結構中心的な人物なのは間違いないです。(人に指図とかしていたので)
で、お弁当は私が食べたのとは違っていたので、お友達が参加されたのは違う日のロケですね。そして、トイレは「男の人は『大』以外は使用しないでくれ」って言われました。(^^;
| かとう | 2008/11/06 18:46 | URL | ≫ EDIT