2008.09.06 *Sat

『越境捜査』 笹本稜平原作 その8

『越境捜査』 笹本稜平原作 その8


宮野の料理をこまめにやるシーンが あちらこちらに。

内臓へのダメージはだいぶ回復して、
腹の虫は元気に鳴きだしているが、
腹筋の痛みは相変わらずだ。

昨夜の危難を酌すれば 今日は丸一日休養日にしても
天罰はくだらないはずだ。
へっぺり腰でキッチンのテーブルに向かい、
宮野のつくり置きの朝食のお相伴に預かることにする。

この日の朝食は、趣向を変えて和食のメニューで、
だし巻き卵に塩鮭に、海苔に納豆に香の物。
ご飯はちょうど二膳分ほどを炊飯器に残し、
味噌汁は軽く暖めればいいゆに 手鍋にいれて
ガスコンロの上に置いてある。
居候なりの気遣いなのか、
みかけによらず こういうことが趣味なのか、
宮野は相変わらず 甲斐甲斐しい。

宮野が先に読み終えて、
またきちんと畳んである 今日の朝刊を手にとった。

ーー☆

妻が去ったあとのこの部屋は、
鷺沼にとって 冷ややかだが居心地のいい空虚だった。
いまその空虚を奇妙な居候が埋めている。
最初は迷惑で 鬱陶しかったその闖入者と、
いま 命を賭けることになるかもしれない戦いに
自分は向かっている。

予想もしなかった人生の成り行きに
改めて当惑しながら ドアを開けた。
宮野はキッチンで なにやら料理の最中だった。

「鷺沼さん、出かけてたの。
 腹を空かして寝込んでいるかと思って、
 気を利かせて早く帰ってやったのに」
「いい匂いだな。なにをつくってるんだ?」

「ブイヤベースだよ。
 あんまり寒いんで体が温まるものをと思ってさ。
 もうじき下ごしらえが終わるから、あとは一気に煮込むだけ。
 中華街でシュウマイと春巻きも買ってきたよ。
 そっちはレンジで温めるだけだから、
 ビールでも飲りながら待っててよ」

ブイヤベースとシュウマイと春巻きの組み合わせが理解できないが、
腹の虫はすでに勝手に鳴き出している。
なにより宮野が先に戻って、部屋を温めてくれていたのがありがたかった。

ーー☆

「人間、破滅に向かうときは 雪崩を打つように転落するものなのよ。
 あれよあれよという間に 全部が悪いほうに転がり出すんだね。
 そうなると、落ちるところまで落ちきるまでは 
 復活の眼はでてこないわけよ」

自分の半生を語るように 宮野は田浦の行く末を論評する。
借金王の語る言葉には 妙な説得力がある。

「その田浦の虎の子を掠め取るというのは
 転落人生の先輩として 寝覚めが悪くないか」

「だからさ。おれたちは最後の未練を断ち切ってやるわけで、
 むしろ仏心というべきじゃない。
 そこで田浦は人生の真理に目覚めるわけだから」

そういう本人が 今、
どんな人生の真理に目覚めているのかはしらないが、
宮野はてんから悪びれるところがない。

ーー☆

「あんなの持っててまずいじゃないですか。
 それから、誰ですか、その人?」

井上は初対面の宮野を見て 慌てふためいた。
髪は金髪で耳にピアスを着けて 
マカロフを所持する友人がいるとは
井上にはまだ教えていなかった。

ーー☆

物語の本筋・・サスペンスの醍醐味は
是非、本をお読みくださいな〜。

宮野刑事の人物像が覗かれているところだけ
抜粋してあります。
想像をたくましくしてください。





COMMENT

(='m') ウププ 奇妙な居候役の寺島さん、
想像しちゃうわ〜 料理好きとは書いてあったから
寺島さんの料理シーンは出てきますね^^
恭兵さんと差し向かいでご飯を食べる様子を想像すると
笑えますね〜^^ もうすぐですね、たのしみ^^
2008/09/06(土) 21:06:21 | URL | 雛姫 #- [Edit
でしょ。
なんか、もうやりとりが、
奥さんとだんなさんみたいで
おもしろそうだよね。
こんなコミカルなところは削除しないで
ドラマ化してほしいなと
願ってるんだけどね。
2008/09/07(日) 03:04:23 | URL | ちわわん☆にゃあ #vkcXtX9g [Edit

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ひとりごと・・

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徒然なるままに・・・
見たまま 感じたままを覚書しておこう・・
自分のために・・

バレンタインを記念して ためていたものを 書き始めました。
寺島さん つながりで知り合った多くの友人に感謝いたします。
ありがとう〜の言葉にのせて。☆

(見てない方はお気を付けください。内容が書かれております。)

↑写真は太秦でのうれしいツーショット!







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