|
『空の穴』 2001年 熊切和嘉監督 その7
★★ ”The Edge” SUSUMU TERAJIMA ★★ 撮影:皆川聡 テキスト:皆川哲 ![]() ↑私がとても好きな写真 ーー寺島進さん 本当にストレートな恋愛映画だから、 観た人は 何かしら個人的に 思い当たるフシが絶対にあると思う。 北野監督の作品に 出してもらってから、 個性溢れる監督さんとか、 若手の監督さんたちと今まで以上に 出会えるようになって。 プレス資料に熊切監督ご本人も書いているけど、 「ソナチネ」を観て、 寺島進を 主演に映画を撮りたいって、 思ってくれたらしいんだよね。 ーーbarf 熊切監督は、途中まで、 寺島さんに 試されている感じがあった って、仰ってますが。 ーー寺島進さん 試したって言うのは、なんていうのかな、 自分は今37歳で、やっぱ、あの 現場の中では おやじなんだよね。 だって、監督自身27歳とかだし。 それで、俺は、一応経験もつんじゃったりしてるし。 そうするとさ、 いろんな場面で、 ちょっと口出ししたくなっちゃうようなときが、 どうしてもあってね。 ・・・ ーーbarf 後日談、ですか? ーー寺島進さん うん。一ヶ月とかのロケだから、 やぱり スタッフ、出演者、それぞれお気に入りのCDとかを 現場に持っていくじゃないですか。 それでね、撮影が終った後、 競演した菊池百合子(妙子役)さんと 熊切監督と3人で、 「どんなCDを聴いてました?」みたいな話をしたら 偶然とも3人が、共通したアルバムを 何枚か持ってきていて。 ーーbarf ちなみに、どんなCDだったんですか? ーー寺島進さん 3人とも共通してたのは、椎名林檎ちゃんだったね。 フランキーも、そうだったかな。 あと、作品タイトルは違ってたけど、 北野監督の映画のサントラとかね。 もう、示し合わせたかのように、3人とも(笑) ・・・ ーー寺島進さん まあ、偶然といったら 偶然なのかもしれないけど。 でも、それは結構ビックリしたかな。 ーーbarf ちなみに、個人的に映画のなかで、 グッツ!ときたところが 何箇所かあって。 まずは、寺島さん演じる、主人公の市夫と、 市夫が恋心をいだく、妙子を裏切った男が、 殴り合いになるシーンがありますよね。 ーー寺島進さん うん ーーbarf 本来ならば、あそこで主人公が、ボコボコニ 殴り勝つべきなんだろうけど、 どちらかというと、主人公の方が、 若干押されぎみなんですよね。 かなり負けに近い感じで (笑) ーー寺島進さん あははは。そうだね。 ーーbarf とことん情けないんだけど、 あの行動に何だか、妙な男気が感じられて。 ーー寺島進さん 本能だよね。男の。 恋愛ごとに関しては、それこそ十人十色あるんだろうけど、 でも、男って、女の人の気持ちがね、 わかったようで、わかってない部分が結構あると思うのよ。 俺も恋愛は難しいことだなって思っているし。 でも、男の本能としては、 そういう対象になる人が、現れたら 「好きだ! 愛してる!」っていう感情よりも、 まずは、「この人を守らないといけない」っていう感覚が、 どうしても、先に出てくると思うんだよね。 そういう男の、一心な気持ちが、あのシーンはよく出てると思う。 ーーbarf あとは、妙子が、東京に帰ろうとしているのを、 土下座までして必死に引き伸ばそうとしてるシーンとかも・・・。 ーー寺島進さん あれも、身勝手だよね。 純粋といったら、純粋なんだけど。 男性特有の少年的な気持ちの、表れって言うか。 俺の、役者仲間でも、とことん純粋で、不器用な奴がいて。 そいつなんか、女の子に向かって、 どうアプローチしていいかわかんないから、 とにかく土下座して、「やらせて下さい!」の一点張りでさ(笑)。 ーーbarf はははは! でも、どんなにタフな男でも、本質的には 誰しも女々しい部分って持ってますよね。 ーー寺島進さん 女々しいよー。 男なんて、みんな基本的には、小心者だよ。 女の人のほうが、精神的に強いんだろうな。 気持ちの切り替えも、女の人の方が、 早いっていうじゃない。 「男々しい」と書いて「女々しい」と 読めばいいのにね(笑)。 ーーbarf 「男々しい」と書いて「女々しい」(笑) ーー寺島進さん でもね、この映画は、本当にストレートな恋愛映画だから、 観た人は、何かしら個人的に思い当たるフシが、 絶対にあると思うし、それを感じてほしいよね。 男が思ってることを 女性も同じように思ってるかどうかとか、 女性は、こういうことを考えてるんだけど、 男は、それを勝手に、理解しちゃってる。 みたいなところとかね。 観た後に、いろいろと盛り上がれるような映画だとも思うし。 それでさ、飲み屋とかで、井戸端会議でもしてもらいたい と、思っているんだけどね。 ーーbarf そうですね。 僕も、この映画観た後、 飲み仲間と、恋愛について、 あーだ、こーだ、話したいような気持ちになりましたもん。 ーー寺島進さん でも、それは ちゃんと女の子を混ぜないとダメよ(笑) ーーbarf はい(笑) ーー寺島進さん 男だけだと、男だけのセンスになっちゃうから、 最初はそれでもいいんだけど、 二次会は、男女混合でとかね(笑) |
||
|
+comments+
|
||
|
|
||
| ホーム |




『空の穴』 2001年 熊切和嘉監督 その7
2008.08.26 Tue



テーマ【