寺島進さん覚書

稲村ジェーンを見たときに あれこの人・・と 異彩の人を見つけた。 そのまま ぼぉっと眺めてきたが・・ この人の眼を追いかけてみようとおもった。 忘れないように。。覚えておこう。
 


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修羅の掟 蜘蛛の瞳  1998年 黒澤清監督


見終わった後 思ったのは
ずぅーーーと 長い夢だったのでは?
ないのかと。

主人公が ずぅーーと
長い長い夢を見ていたのでは ないのか・・と
いうこと。

娘が殺された時から ずうっと、
現実とも、夢ともつかない世界を
漂っていたのではないのだろうか?
ずうぅっと。

主人公 新島(哀川翔さん)が 
6年前に娘を殺したとおぼしき人(寺島進さん)を
拉致監禁して 語って聞かせる場面がある。

「お前、こんな話知ってるか?
 ある男が、スカイダイビングをした。
 途中で男は パラシュートをつけていないことに
 気づいた。
 男は、気が狂うほどの 恐怖を味わった。
 そして 失神した。
 ふと目を開けると、男はまだ 空を落ち続けていた。
 もう、気が狂うことも、失神することもなかった。」

この言葉そのままに 終わりの無い 底なし穴に
どんどんと、
落ち込んでしまったかのような 話である。

同じ黒澤という監督さんの 苗字だから・と
言うわけでもないが、
この作品って、夢??
現実??
・・と。

とりとめも無く長ーーい夢を
娘の死と、復習を機に、
思い描き、つらつらと起きては見て
見てはまた 穴に落ちてゆく・・・
そんな感じのする作品だ。

どんよりと暗く、憂鬱感が残る作品。

出だしのしょっぱなから・・
ちょっと可哀想な・・
あ・・
映画の内容ではなく、寺島進さんがね。
どうにもたまらない。

ぼこぼこに殴られ ガムテープで巻かれて
可哀想過ぎじゃないかと。。
ファンとしては、思ってしまうわけでして、

主人公新島側から見た 物語としては
それは当然の報い・・・
なんだろうけど・・・ね。

しかも、一方的に文句いって 殴ってって、
それは ちょっと、ちょっとと思うのよねぇ〜

話しかけておいて 返事をしろ!と言う割りに
口をガムテープで ぐるっと巻いちゃって
塞いじゃっていてさ、
それで 喋れって、喋れないジャンね。

犯人かどうかも わからないんだから・・・
と。突っ込みどころ満載で始まる物語だ。

寺島進さん。言葉なしで 必死の演技。
遠い あの世の人とも、この世の人とも。
どちらとも取れる人間を演じてします。

『怖い話 A』と 同じような顔だ。
あははは。

     

奇跡の人

奇跡の人・・と言うと  まずは サリバン先生とヘレンケラーの三重苦の話を思い浮かべてしまった。

でも それとはまったく関係なく 冒頭での衝撃的なシーンの後 横浜の海へ女性と一緒に 車でダイブして 
命は助かったものの 脳死状態になってしまい その後 2年間は寝たきりのまま過ごしていたという
主人公 相馬たけし(山崎まさよし)の話で 当時大評判になって 夢中でみた作品だ。

話の設定が面白く 毎週眼が離せない作品だった。
脳死状態の彼を 彼の母親が献身的介護をすることによって 奇跡的に意識を取り戻すのだが
手も足も動かせず しゃべることすらできない重症の記憶喪失障害になっていた。
そんなまっさらな 生まれたばかりの赤ん坊と同じ状態の彼を
母親八重は ひとつひとつ 赤ん坊の時と同じように 育てなおしたのだった。
いちおう 8歳くらいの知能程度まではもどったところで ドラマがはじまっている。

真黒な死の淵から 這い上がってきた奇跡の人
今の克己は まったく別の人生をいきている。
新しい人生のやり直しをしているんだ・・・と
院長先生が語る・・この言葉が この題名の意味らしい。

精神年齢が低い分 体は27歳の青年でも 心が純粋で美しい。
その純粋な感性が生み出した ハーモニカの音楽に目をとめる クリエイターの仕事をしている康子
この二人の出会い・・・・それからが 長い物語の軸となる。 

そこに出てくる くりくり眼が大きすぎるくらいの谷口刑事が 寺島進さん。
横浜での事件を 8年たった今も まだ 執拗に追い続けている刑事さんの役だ。
つるつるお肌で がりがりのせいか 洋服はだぼだぼだに見える。
だけど なにか強いインパクトがある刑事さんだ。

893タクシーで競演した豊原さんは 康子の恋人役で。
ソナチネのときの 勝村さんは 一緒にダイブした女性聡子の夫役船村で。
どんどん見ていると 展開も激しく 引き込まれてしまう。

最後はどうなるのぉ??と ずっと気になる作品だった。

俺には信じられねぇんだよ
前の人間がすっかり消えて
新しい人間にうまれかわるなんてことは・・・
とくに人間の悪っていうのは そう簡単に消えるのか?
俺は そう 思えねえんだよ
いつまた昔の あの相馬克己が 姿を現すか
眼を離すわけには 行かないだろう?
と 谷口刑事(寺島さん)さんがつぶやく

眼が大きく ぎらぎらと輝いていて 黒い瞳が大きすぎるのでは?と思うほど 印象的。
終始厳しい顔つきで 地味なスーツに白のシャツ 今回はネクタイも地味。

母親八重が亡くなって 克己を引き取ることにした康子
東京にでた彼を一緒にダイブした女性聡子と彼女の夫船村が偶然に出会うところから
話がどんどん佳境にはいっていく

その夫婦に おびえるような材料を わざとなげかけてゆく 谷口刑事の寺島さん。
火のないところに 煙をたてたいかのように。
ぎらぎらとした 鋭い眼が 顔が 怖いほどの迫力で 迫っていく
それによって 何かが変わると信じているかのように 二人に接触しておびやかす。
そして ちょっとつつ 船村夫婦が 気になるようなことを ぽろっと呟いてゆく。
反応をみて なにか事件の手がかりが始まるのをまっているかのように。 仕掛けてゆく。
じわり・・じわり・・と。
そんな 事件に対して くいつくような執念で とりくむ刑事さんの役回り。

何回見直しても 夢中で見れる作品でお勧め。
ぜひどうぞ。なんか見ていたころを想い出します。


私も愛犬の手術の経過待ちのあいだ。。
ひたすら奇跡を祈って 見ていました。
もう15歳なので ダメなことを覚悟しておいてください・・と

何も手に付かず・・ 祈る気持ちで 繰り返しみてしまいました。

     
遺留指紋    火曜サスペンス劇場  平成10年6月2日
解決済みのOL殺人現場に残された12年前の未解決殺人事件の犯人の指紋


性同一性障害を題材とした 殺人事件の話。
一時期こういう内容の話が 本でもテレビドラマでも 多く取り上げられていた。
ここ数年は それでも 認識度が広まってきて どちらも周りがそれなりの理解と協力を示すことが
多くなってきているがそれでも なかなか繊細な問題で 想像で語ることなどできない。
そんな内容を含んだ作品。

私は最初みていて 大きな勘違いをしてしまっていた。
犯人の女のモンタージュというか 似顔絵がなんか あまりにも
寺島進さんが女装したらこうなるだろう・・というような絵だったので
てっきり寺島進さんが女装で出てくるかと勘違いしてしまった。
眼光鋭い眼の大きい 睨み据えたような顔のロングヘアーの女性。
あとで それが性同一性障害をもっていた女性の顔だとわかるのだが・・
演じているのは 高畑淳子さんだった。
ずいぶんと難しい役柄ではなかったかなと 推測されるが とても上手に演じてらした。
背も高く 足も長いので 顔のあごから 鼻の下まで 全体にひげをはやし 
声も低くしてしゃべり 結構 男の人に見えなくもない。
鼻筋も通っていて こんな感じの男の人っているじゃない??て思えそうだった。 

寺島進さんは 沼尾昇・・ フィリピンパブの 経営者だ。
お髭もあって ベージュのスーツに 青いシャツ 首にフィットした細い金のネックレスがとても似合っている。綺麗なお顔をしている。
ただ・・店で働かせている フィリピンの女性たちに 暴力をふるって強要し 上前をはねるという 
どうしようもなく 悪い男の役柄だ。しかも その挙句に 殺されてしまうのだ。
最初は死体の写真で もう12年も前に殺されてしまっているという 設定での登場だ。
やっと後半になって 犯人がなぜ 彼を殺したのか・・と その経緯を話す所での 出演となる。
ルビーモレノをひっぱたいたりしちゃってます。
ルビーモレノといえば 武闘派仁義では はかなく悲しい恋人同士を演じていたのになあ。。
あのときの 二人はとてもお似合いで かわいいカップルだったのに。
4年ほどの歳月が 経っているのかな・・女性は全然かわってないなああ
あぁーーーん せっかくの出演が・・・もうちょっと見せてくださいな。




     
『女医 花橋澪子の事件カルテ』 複顔された美女の叫び
連続殺人鬼は 死んでいた。「白い肌に怪しい傷跡」


1998年 7月11日 土曜ワイドショー


長い・・・題名が長すぎる。。
大学病院の産婦人科の女医さんの話。
女医さん役は 池上季美子さん。

奥多摩で 若い女性の白骨化した死体が発見される。
その死体にあったケロイド状の 手術痕をめぐって 捜査が開始される。
それと同じ頃に 女医さんの元彼氏が 手術後の傷の慰謝料を
謎の女性に 要求される。
その要求してる女性と 殺された女性には 接点があった。
同郷の 異母姉妹だったのだ。

寺島進さんは 謎の女性に付き添っている 男性。金井茂。
ソフトなムードと優しい顔つきで とても甘さの薫る 綺麗な顔つきをしている
病院に女性を迎えに来たときの 横顔がとくに素敵だ。

喫茶店で 女性と共に現れて 8000万要求しているときも 横顔。
横顔が多く 目付きに 憂いとやるせなさがある。

彼女と仲良く一緒に ホテルの入浴場に向かうシーンがあるが
とても浴衣姿が似合っていて  女性を気遣っている様子なんかが またいい。
女性のためには・・どんなことでも してしまう男 そんな役柄だった。

後半には 空の穴の時と同じような 上着 シャツ ズボンで登場だ。
女医さんに あなたたちの子供を助けてあげれなかった・・と 
言われた時の泣きそうな顔が とてもかわいい。

とてもナイーブな雰囲気の寺島進さんを見ることができる作品。


     
『HANA-BI』  1998年 北野武監督 その2



寺島進さん ウエストのきゅっと締まった 精悍なお顔の刑事さん。
先輩刑事夫婦〈ビートたけし)を追っていく。
思いやりが産んだ犯罪と死を 黙って見つめていることしかできない
悲痛さが伝わってくる。


「張り込みで その格好はねぇだろう・・ちゃんとそれなりの格好をしろよ。
それじゃまるで デートだろ?」
「西さん かみさんの病院に行くから お前ちょっと残ってくんねぇか?」
「・・・おれ・・ 今日 デートなんですよぉ・・・」
まだまだ若い刑事さん。

「今度結婚することになりました。」
「誰と? 」
「遊びのつもりだったんですけど・・怪我したときに 病院に毎日来られて  
情にほだされちゃいまして。。。」
もそもそ照れる。

津田寛治をひっぱたきながら 尋問する血気盛んな姿も素敵です。

夫婦ふたりが終局に向かって
静かに静かに 二人だけの時を紡いでいく過程が とても叙情的で美しい。

青い手袋をした 夫の手をバックした車で 轢いちゃうところや
雪に埋もれた奥さんを 必死に助けにいくところなど
夫婦が なんの意味もなく 笑ったり戯れたり
あまりにも美しくはかない。


「 おれ・・ああいう風には 生きられねぇんだろうなぁ・・・」
と眺める後輩刑事。

「ありがとう ごめんね。」その二言が うれしい。
2発の銃声で終わる。
登場人物たち すべての人生が 花火のようだと言わんばかりの
あっけない終わり方だ。

やっぱり 泣いてしまった。
人への想いが つのる作品だ。

ひとりごと・・

ちわわん☆にゃあ

Author:ちわわん☆にゃあ
徒然なるままに・・・
見たまま 感じたままを覚書しておこう・・
自分のために・・

バレンタインを記念して ためていたものを 書き始めました。
寺島さん つながりで知り合った多くの友人に感謝いたします。
ありがとう〜の言葉にのせて。☆

(見てない方はお気を付けください。内容が書かれております。)

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