寺島進さん覚書

稲村ジェーンを見たときに あれこの人・・と 異彩の人を見つけた。 そのまま ぼぉっと眺めてきたが・・ この人の眼を追いかけてみようとおもった。 忘れないように。。覚えておこう。
 


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『唐獅子姉御』   1994年 山川元監督


遅くなるから・・・
遅くなるから・・・待っていなくていい。
と、男は含みをこめて、言い残して出かけてゆく。。

女は、待っているからね。
シチュウ作って待ってるからね。
・・と、男の背中に、声を掛ける。

ばーか、腐っちまうぞ!と、呟いた。

男は、討たれた親分の敵討ちに出かけたのだ。

男が 刑務所に入っている間に、
女は心変わりをしていた。。

親分の仇を討つ 英二。(哀川翔さん)
その女 まゆみ。(杉本彩さん)
親分の姐さん (西川峰子さん)
まもる  (寺島進さん)
竜崎   (六平直政さん)

テレビで『とんぼ』を見て、
憧れてやくざになったと言う まもる君。
ビールを飲む顔が、ドナルド口で、
今とまったく同じ顔つきの 寺島進さんだ。

幾何学模様の 派手なプリント柄のシャツをきて、
だぼっとしたズボンに、短髪。

ひょっこたん、ひょっこたんした 軽い感じの若衆です。
今よりもうんと細くて、しなやかに飛び跳ねます。
若鹿みたいな 寺島進さんを見ることが出来ます。

英二が出所したときにも、
ご苦労様でした。と深々と頭を下げて、
アニキ!って泣きながら抱きつきます。
なんとも、可愛いお姿です。

一生懸命にアニキを慕い、姐さんの為に働きます。
ちゃんと、まもる君にも、可愛い彼女が居ます。

この映画、前にもちょっと思ったところが・・・
ヤクザ映画だというのに、なんか妙に優しい感じがするのだ。
間合いにしても、ちょっと変わった色使いが・・・
なんか 普通と違う、変わった写真の撮り方をしていて、
それが、とても印象に残るのだ。

場面場面のちょっとした ショット。
色がとても綺麗だったり、画面が変わっていたり。
一枚、一枚が、ヤクザ映画には ふさわしくなかったり、

例えば、まもるが、相手ヤクザを追っていき、
多面の鏡に映る、まゆみの映像だったり、
黒木の事務所の 円形のガラスのブラインド。
最後のプールの赤い景色。。とか、
まだまだ 沢山あるけれど、
色んなところで、独特の撮り方がされていて、
それが、この内容のない ヤクザ映画には、
そぐわないくらいに、綺麗だったりする。

ところどころ、はっとする。
意外や意外の作品である。

で、調べて見たら、
『Shall we ダンス?』 では助監督さんを、
『卓球温泉』などを監督なさった方だった。
なるほどね。なんか納得。

とっても真剣な眼差しの可愛い 寺島進さんが見れます。
風格のある、西川峰子さんの 大姐御。
背中の刺青の唐獅子が、
緑っぽい色の獅子で、とても綺麗です。

霞涼二さんの絵柄って、品があって良いですよね。


余談だが、
いつも、ヤクザ映画を見終わったと、思うのは、
こうやって、暴れに暴れて、
大暴れした後に、主人公達は、
どうなるのだろうか・・と、言うことだ。

刑務所に入れば、きっと、
一生出てこれないくらいの刑期になっちゃうだろうし、
出てきても、ジイさんになっちゃってるだろうし。。

なんて、冷めた目の私がいる。
だめだ、こりゃ。

     

『ザ・ワイルドビート 裏切りの鎮魂歌』 1994年 室賀厚監督

結局のところ、
悪の栄えることはない・・と、
結論づけたような、お話。
悪は、悪なりの、連帯感があり、組織を作っても、
結局、ワルゆえの性で、人を信用することができない。

自分自身しか、信じることが、出来ないがために、
どうしても、最後は、自分ひとりとの、戦いになってしまう。
果たして、生き残れるか・・?
最後に、生き残らなくては、意味がないのだ。

そんな感じの、マカロニウエスタンを、
思わせるような、アウトローっぽい作品だ。
ちょっと見、アメリカで撮影されたようにも見えなくはない。

おーたま、じゃくしは、かえるの、子ぉ〜♪
〇〇〇の皮では、ありませぬぅ〜♪
・・・・・。いやはや、なんとも、

寺島進さんは、もう、しょっぱなから、飛ばしまくっています。
使っている言葉は、お下劣で、品がなく、
やたら威勢のいい、キャンディと言う、あだ名の男です。

この男、こずるい男のようで、
たえず、キャンディを口に入れながら、
脳みその回転を、補充しているようです。
甘いものを食べると、脳の疲れにきくって いいますもんね。

とは、言いつつも、
ここに集まった人たちは、みな、欲に目が眩んだ悪党ばかりです。
正義のものは いません。

ウエスタンの雰囲気を出すためか、
みんな、カゥボーイハットだったり、神父服だったり、
それっぽい匂いのする 服装です。
ウエスタンブーツも履いていたりします。

特に、不思議だったのは、殺し屋。
彼は、オートバイにまたがって来たのに、
何故か、拍車まで ついていたブーツを履いています。
オートバイを蹴るわけでもないだろうに。
音の、カチャカチャする拍車は、少しマイナスでは・・と思う。

キャンディも、あの靴の拍車の音なら、
自分の背後から、やってこられたときに、
わかりそうなものでは??と、思ってしまう。

この頃の、寺島進さん、お顔もつるつるで、お声も若々しいです。
無駄なお肉も一切なく、背中の線が、とても綺麗です。
動きも敏捷、ナイフもくるくると、よく回ります。

このナイフ捌きの、とてもサマになっているのは、
昔とった杵柄?
どっちの杵よ?っと言われると、
やんちゃの方か、ウエスタンの方か?
難しいところだ。  (笑)

寺島進さん、ここのロケ地である、鬼怒川ウエスタン村に、
アルバイトしていたこともあって、
室賀監督が、500万円の予算しかなかった、撮影のために、
寺島進さんの口利きで、ここをただでお借りできたそうで、
あげく、宿泊費も節約の為に、
みんなで、この場所に 泊まりこんだそうです。

だが、なんと、どうにも、幽霊というか、自縛霊というか、
座敷わらし、見たいな物が、出たらしいのだ。

昨年、11月24日に行われた、『池袋、寺島ナイト』で、
その時の様子が、少し語られたが、
ビックマウス役の俳優さんは、あの牢屋で寝ていたので、
かなり 頻繁に悩まされて、げっそりと痩せちゃったそうだ。

小沢仁志さんは、わりと平気だったらしいのだが、
それでも何か、行きの足音は聞こえるが、
戻りの足音のしない、現象を味わったとか。
それが気になって、朝まで眠れなかったそうだ。

寺島進さんにいたっては、インドのお香を部屋中に焚いて、
煙がもくもくと、していたそうで、煙たかったそうな。

邪気を祓って居たようなのだが、
寝ていると、ほっぺたを、ペロッと舐められたそうな。
・・・オオ。こわ。

・・・むむむ。
だけど、お肌つるつるの可愛い寺島進さん。
ひょっとして、それって、
人間様が、忍んで来て、
寝ていて、夢うつつの、寺島さんのほっぺを、
ぺろっと舐めた・・・なんてこと、
無いのかしらね?

幽霊じゃなくて、生身の。。。
なんてね。   フフフフ。

そんな風にも、思える、つるっつるのお顔です。

ギャラは、なんと、寺島進さん5万円、
小沢仁志さんで、10万円だったとか。
ありえねぇ〜〜っとか、お二人で おっしゃっていたが、
それって、前半部分で、死んじゃうから、
ギャラも、半分だったのかしらね。 あはっは。

そう言えば、お二人が戦う、
アクションシーンの事にも触れていて、
木の棒で、寺島さんが、小沢さんの事を 殴るのだが、
なんとまあ、木の棒が、折れるほど、
本気で殴ったとか。。。
気持ちが入りすぎちゃったんだね、寺島さん。

普通、木の棒が折れるまで 殴るか??
あそこまでやるか?
って、おっしゃっていました。

前にビデオで見ていたときよりも、
正面のど真ん中、まん前に場所を陣取ったせいで、
首が痛いわ、だるいわで、かなり疲れたのを思い出した。

今日また、あらためて、ゆっくりと見直しても、
争いの場面の すごさと、非情さに、
マカロニウエスタンみたいな 感じのする作品だな。
と、あらためて、重ねて思った作品だ。

よかったらどうぞ。

映画に対する 若かりし頃の寺島進さん、小沢仁志さんたちの、
情熱が、伝わります。



     
★ 武闘派仁義 完結編  1994年 その3


結局主人公の 児島武士は いと強し!ってな 感じで
常にどんなことがあっても 貪欲に生き残ってしまうところが
どうにも劇画的なところなんだなあと 思うけど。

やたらに強くて 一人だけ生き残ってしまっても 孤独なだけで
寂しすぎる生き方だと思う。

自分の安住の居場所も見つけられず 結局はさまよい続ける狼のようだ。
また やたらに だれかれとなく喧嘩を売りまくって ヤクザの組織を
つぶしていくというところも たった一人きりでは説得力が薄い。
群れを失った いっぴき狼の寂しさに見えてしまう。
ただただ 自分の死に場所を求めていると いうことなのだが。
行き場のない怒りを 爆発させているのみの生き方だ。

だが、もともとは この主人公もヤクザだったはず。
極道とか 任侠の世界はよくわからないのだが、
義理だ、人情だ、義侠心だといっているわりには、
いとも簡単に 信じていたものに裏切られてしまうのは なんだろう?
薄情すぎや しないだろうか?

血よりも濃い関係のはずの 親子盃や 義兄弟のつながりが 
下克上をよび それも血生臭い 醜い争いになっていくのはなぜだろう。
結局は 美しいはずの 男道がカタナシでは ないではないだろうか?
どこが 男になれて どこが 男になれてないのだろう?
男になりたいと ヤクザになった 男の美学??
それも疑問に思える。

とにかくは、強すぎる この主人公。
ヒーロー的な男の横には 必ずや その彼を慕ってついてくる 
若者たちがいる。
憧れの腕っ節と 人柄 または男気に惚れて その若い人たち
若い衆が舎弟となり 子分となってついて行く。
そういう人たちが 寄り集まって 一つの組織となり
親分子分の形態になるのだろうが、その関係は希薄だ。

その集まってくる 若い衆のひとり 金村義明という役柄が
寺島進さんの役どころだ。

「どうした? ヤクザが怖いのか?」
「日本、サムイ。すごく、サムイ。」
   自分のマフラーをはずして
   そっとレイナの首にかけてやる 義秋。
   黙って マフラーに触れる レイナ。
   哀しい恋のはじまりだ。

私はこの夜の公園での 寺島進さんとルビー・モレノさんとの
ふたりのやりとりの場面が好きだ。

寺島進さんは 愛嬌のたっぷりな顔つきで めちゃめちゃ
すごんで見せている やんちゃそうなヤクザさん役。

くりっくりっの大きな眼が印象的で つるっつるのお顔。
しかもお肌は色白で オールバックがとても良く似合う。
モスグリーンのウールのマフラーを巻いて こげ茶の皮のパイロットジャンパー
えび色のズボンに 同系色の絵柄の綺麗な プリントシャツを合わせている。

あちこちで 切れのいいアクションも たっぷりと見せてくれるし。
レイナと ふたりだけのアパートの部屋のシーンも とてもステキだ。
寺島進さんの 真っ白な背中に ベッドの上で マーカーを使って 
青い海と 黄色の縞模様の 熱帯魚の絵を 楽しそうにペイントする 
ルビーモレノさん演じる 恋人のレイナ。

この熱帯魚 クマノミ?今見るとなんと 『ニモ』じゃないか?
あはは。今見る若い人には おなじみの熱帯魚キャラだな。

このふたりのかもしだす かわいい恋人たちの雰囲気が とてもいい。
仲むつまじく ほほえましい感じがして とてもよくお似合いだった。


けっこう脱ぐことの多い 寺島進さん。
背中に描かれる絵も 刺青とは違って ほのぼのとかわいい。

ただ ヤクザ映画のこと。
凄惨なリンチシーンとかが あって 目を覆う。
こういう物語の血のシーンは 苦手で嫌いだ。

めちゃくちゃに かわいらしい雰囲気のする 寺島進さんを
見るにはお勧めの映画です。
ぜひどうぞ。
ただ、しかし。最後の終わり方は 納得がいかないし。
よく理解できないのは わたしだけ?


ルビー・モレノさんとは このあと4年後に 
遺留指紋    火曜サスペンス劇場  1998年6月2日
フィリピンパブの店長と従業員の役で共演されています。
     

893タクシー   1994年


まぁ! なんともかわいらしいこと!  寺島進さん 〈微笑)
ひょこたん ひょこたんした 下っ端のやくざの若い衆を演じている。
少し前髪の巻きが強いけど 痩せていて つるつるのお顔に金の輪のピアス
この頃 ピアスがお好きだったのかしらね?
色んなところで 目にする。似合ってるけどね。

私たちの時代 ピアス一つ空けるにも わざわざ耳鼻科に行って
注射針でぶす・・つと。1300円也の時代だった。
まだまだ親にもらった身体に 傷をつけるなんて・・と世評があった時代のこと。
ピアスを売っている店すらも 専門店に行かないとなかったなああ。。〈笑〉

この勝正さんという くりくり目玉の若い衆。
なんとも憎めないのよねぇ。
えーーんえーん と営業ができなくなったタクシー会社を去る時には泣くし
親分が一緒に仕事を手伝うと言えば 素っとん狂な声を上げるし。
走るときは 気合いがばりばりに入っているし。
タクシー会社の帽子はばかでっかいし 
引き締まったお腹も ちらっと見せてくれる。

どこをみても とても楽しめる作品。
とても 30歳近かったとはおもえない。〈笑〉 

わかりやすい内容で 片手間に見ていても楽しめる。
そんな娯楽性が強くて楽しい作品。。

この時に ぼくらの時代で対談した 青山真治さんが助監督。

テールランプの代わりに 大きな招き猫。
タクシーのボディの横も 招き猫柄がずらっと。
メーターの代わりに 招き猫。。
ちょっとやりすぎだけど 笑える。
こういうタクシーいいんじゃない??  笑



ひとりごと・・

ちわわん☆にゃあ

Author:ちわわん☆にゃあ
徒然なるままに・・・
見たまま 感じたままを覚書しておこう・・
自分のために・・

バレンタインを記念して ためていたものを 書き始めました。
寺島さん つながりで知り合った多くの友人に感謝いたします。
ありがとう〜の言葉にのせて。☆

(見てない方はお気を付けください。内容が書かれております。)

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