寺島進さん覚書

稲村ジェーンを見たときに あれこの人・・と 異彩の人を見つけた。 そのまま ぼぉっと眺めてきたが・・ この人の眼を追いかけてみようとおもった。 忘れないように。。覚えておこう。
 


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『幸福の鐘』 2003年 SABU監督 その8


TOKYO FILMEX2002 映画俳優、
寺島進の魅力に迫る!

ーーーSABU監督と 寺島進さんとの出会いは?

SABU監督

私の場合は、いきなり出演させてくださいと
アピールがありまして、それからの縁ですね。(笑)

それから 出演して頂いていますが、
前作の『DRIVE』編集の際に、
どうしても、カットできない気になる存在になって
昨年の東京フィルメックスの会場で、
今回 上映されます『幸福の鐘』の主演の
話をしまして、どうしても主演で 
撮ってみたい俳優になりました。」

ーーー篠崎監督と 寺島進さんとの出会いは?

篠崎誠監督

「私がライターとして 北野監督の作品の
取材にいったときが最初で、
その後に 取材でいきなり酒を飲みませんか?
と お誘いをかけて すぐに実現しました。

その席の帰りに 監督をするので
そのときは 出演をお願いできますか?と
声をかけたことが きっかけで、
『おかえり』のシノプスを読んで 頂いたりしました。」


★ ★ ★ ★ ★

余談

SABU監督の 亡くなった愛犬
ブラックタンのスムースチワワ。

写真を前にしゃべる監督。
優しい人柄が にじみ出ていました。

もうチワワは 飼われていないのかな。

チワワ仲間だ!

     
『幸福の鐘』 2003年 SABU監督 その7


★サントラな俺  文:寺島進

  ※ベティ・ブルー※


日本映画を代表する”名作”
『幸福の鐘』が 公開中だ。

そこで、この名作が誕生するまでの
撮影秘話を少しだけ明かそう、
2002年初夏、撮影現場はスタッフ、
キャスト、天候などなど 
すべてに恵まれ 完璧!

だが、忘れてはならないのが、
SABU監督の完成度抜群の台本。
”何か”を失った主人公(オレ)は、
徘徊しながら さまざまな人々、
出来事に遭遇していく。
そして、ついに、
探していたものを見つけ・・・。

というような話なのだけど、
後は 見てもらわないと、
この名作、名台本の良さはわからない
(ので、観てくれ!)

SABU組は 今回で5本目の出演。
監督は 毎回、台本を執筆中に
音楽を聴いている・・・・と、
聞いたことがある。

オレ自身、役作りのうえで 
監督の世界に近づきたい!染まりたい!
同じ リズム感を共有して 歩み続けたい!

そんな一心で、『幸福の鐘』の台本を
受け取った時、早速、監督に
ずうずうしいお願いをした。
「どんな音楽を聴きながら 
今回は書いていたんですか?
その音、ください!」

そう言っていただいた監督セレクションの
特製カセットテープには、
『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』の
エンディング曲が 入っていた。

これが、寡黙に歩き続ける ピュアな男、
五十嵐という役柄とリンクするうえ、
不思議と やさしい気持ちにさせてくれる。

まさに、名曲、静かなトーンのピアノが主体で、
時折、ギターとハーモニカ風ラッパ音が
温かく ピアノ音と寄り添う感じがして・・・・。

SABU監督って音楽センスはもちろん、
やさしくロマンティックな人柄だなぁ・・・・
なんて思いながら、四六時中聴いていたっけ。

今回、始まったばかりのコラムのために
一年半ぶりに聴いてみた。
すると、監督の笑い顔、
人との触れ合い、空の表情、風の匂い、
衣装のぬくもり、体温、食感まで、
撮影当時の感覚が まるで走馬灯のように
体中を駆けめぐった。

今、オレの中で”幸福の鐘”の響きが、
このサントラと一緒に聞こえている。

     
『幸福の鐘』 2003年 SABU監督 その6


対談連載 ★COFFEE SHOP ★ 抜粋
    長塚圭史 ※ 寺島進


構成・文 長塚圭史
衣装強力 寺島進さんご自身の 鶴と松、梅の柄
       クラップドヘッズシルクの長袖、茶のズボン



ー長塚
SABU監督の「幸福の鐘」って いうのは どうでした?
丁度そんなようなことを考えていたんですよ。
セリフって良かったり悪かったりだなあと思ってて、
映画って、ぼくは演劇をやってるから、
演劇って、一杯語るのが 面白いとも思ってるんですけど、
映像って 語らなくてもいいのになあ、と思うことがあって、
そしたら、「幸福の鐘」が 思いっきりセリフのない映画ったから、
だいぶ いろんなチャレンジがあるんじゃないかな。と思って。

ー寺島
なんかね、語ることが、
会話劇が普通のことのように なってるから、
語らないと 見ている側も 不安になるんじゃないかね。
「この人、なんでしゃべらいの」とか
「病気なの?」とか、
いろんなこと勘ぐっちゃうんだと思うんだけど、
でえもSABUさんとよく言ってたのは、
人間しゃべんない時は しゃべんないよねってこと。

SABUさんは昔、肉体労働のバイトしてる時に、
ある職人さんが、一言もしゃべらないで
黙々と 汗流して仕事してたって、
無駄口叩かないというか、
ずっと しゃべらない人いるんだよな。
でも こういう人、家帰るとしゃべるんだよな、
とか。

ー長塚
うんうん。

ー寺島
そりゃあ、映画は お客さんのものだから、
捉え方色々あるんだろうけど、
別に ホント失語症になったとか、
ショックでなったとか、
あれは夢だったとか、
いろいろ言う人は たくさんいるんだろうけど、
全然そういう思いで、自分は取り組んでなかったしね。

ただ、心で語ってるものってあったから、
それが観てる人が ニュアンスを拾ってくれればいいかな、
と。
まあ大変っていうのは、う〜ん、
ちょっと しゃべりたくなる時があるのね。
っていうか、
誤魔化せないなあ、と。
セリフ一言あったら、
それと動きとで説得でちゃうな、
誤魔化せるなってことは思ったね。

なんかね ちょっと上手く説明できないんだけど、
言葉を発しないで、伝えようと思うと、
結構難しいなあ。と。

ー長塚
最初はね、観ていて戸惑ったんですよ。
やっぱり、でも途中から面白くなってきたんです。
しゃべるかもな、って(笑)思ったんですよね。

しゃべらないって決まってしまっていたら、
観なくなっちゃうかもしれなかったんだけど、
しゃべるかもなって 思ったんですよね。
だから、別に しゃべらないわけじゃないんだよ。
って 思って観ると、
面白いなあって、そう観えたんですね。
僕には。

ー寺島
ああ、いいお客さんだよねぇ。

ー寺島
SABUさんとは、これ名作になるよ、とか
二人で言ってた。

だって映画って ずっと残ってるしさ、
どっか時代の流れ、今の流行っていう風に
言っちゃうと いけないんだけど、
言葉をしゃべることとか、会話劇に結構
観てる人も慣れてきてるでしょ。

それが普通だから会話がないと
「あれ、ちょっと、え??」
「普通と違うんじゃない?」なんて思うのよ。

でも ワンフレーズのセリフだけしかない映画が
流行ったとしたら、
この映画も 普通に 
すーっと観れちゃうんじゃないかな、と思って、
いい感じでもっと見えるんじゃないかなと。

ー長塚
凄いですよね、今、映画もね。
しゃべりまくり、突っ込みまくりで。

ー寺島
昔の活劇じゃないけど、
無声映画とか観るとね、
「ああ、全然OKじゃん」っていうのがあったりしてね。

感じてる人は 感じてるんだろうけど、
この前もたけしさんが言ってたんだけど、
「TAKESHIIS」終ったあと、
興行的に不評だったと。

最近はいろいろ、勝ち組とか 負け組みとか、
いろんな時代の流れがあって、
観せる側が、観る側を 鍛えさせなきゃいけないって。

訓練させなきゃいけないっていうか、
そういう目論見があるようなニュアンスでしたね。
観る側が、もっとレベルアップしていかないと
観る側に限界が出てくるって。

でも、敢えて鍛えさせる映画を作ると
興行的にはヒットしない。
でも そこに、時代の流れに 媚びずに、
俺は 俺なりの映画をやりたいっていうね。

ー長塚
そうですね。
それは映画や演劇でやっていかないと。

ー寺島
だからもっと、いろんな種類のの映画があっても
いいよね。
活劇とか、昔の色んな風潮がねあれば、
そっちも引き立つし、こっちも引き立つし。
昔は24色の色鉛筆があったのに、
今は12色より 減ってるんじゃないかなってね。

色合いというか、作品の種類っていうかね。
またこれがだんだん、12色から24色、
それで36色ぐらいになれば 面白いかもしれないね。


     
『幸福の鐘』 2003年 SABU監督 その5


☆☆映画と同じ、
 ひっそり、優しい雰囲気のするパンフレットより、☆☆

★自らも、主演俳優も、男前を上げた一作。
 金子裕子(映画ライター)

SABU監督の『幸福の鐘』は、
ある工場が閉鎖されることから始まる。
そして、立ち尽くす従業員の前で、
経営者が割腹自殺をはかる。
そこに現れた従業員の五十嵐悟は、
怒りに燃えた まなざしで、光景を見つめ、
やがて ガツン、ガツンと足音をたてて歩きはじめる。

よーしっ、これからが勝負だ!
五十嵐は、このまま工場閉鎖に追いやった、
非常な銀行か、大手企業に乗り込んで暴れるぞ。
しかも、どんどん周りを引きずり込んで、
騒ぎはヒートアップだ。
そう、なにせ、五十嵐を演じているのは、
ヤクザの若頭あたりを演じさせたらぴか一の寺島進だもの、
いくら作業服着て、安全靴はいてたって、やる時はやりまっせ!

しかし、そんな私の浅墓な予想は大きく裏切られ、
五十嵐は ひたすら歩くだけ。
どこに向かってるのか、観客はもとより、彼自身ですら
わからぬままに。
ひたすら、ガツンガツンと、靴音を立てて前に進む。
しかも、何が起ろうと、誰に会おうと無言で・・・。

いやー、この監督の小気味良い裏切り。
驚きとともに、すっかり引き込まれてしまった。
とにかく、おいおいどこへ行くんだよ、どうーしたいんだよ!
っと思いながら見ているうちに、
こちらも五十嵐と同じ歩調で歩いてるのだ。
そして、j彼が出会う、いや巻き込まれるさまざまな出来事を
一緒に体験し、”何か”を感じ始めてる自分に気がつく。
五十嵐が無言なことが、いっそう見るものの感情を喚起する。
なんとも 不思議な気分だが、悪くない。

しかも、監督はとんでもない”出来事”を次々に用意する。
臓器提供を申し込んだヤクザに、
アパートが燃えてしまった子持ちのシングルマザーに、
嫉妬で妻の浮気相手を刺した板前・・。
すべて、生死に関る、人生の不幸な出来事である。
しかし、監督特有の”間”と”笑い”が、ほどよく入れ込まれ、
必要以上の悲壮感はない。
いや、たまに思わず噴出してしまうのだ。

タイトルを見れば、この五十嵐の二日間の旅の終わりが
”幸福の鐘”の鳴る、慣れ親しんだ場所であることは
一目瞭然だ。
しかし、その着地点にたどり着くまでの旅路に、
監督の暖かく優しく生真面目な 心情が見て取れる。

照れ屋の監督は、「テーマは、いままで気づいていない
ところに、本当の幸せはあるというか・・・」
と、いいつつ クククッと笑い、
「いや、本当は、俺の男前を上げるために作った 作品って、
いおうとして」といって爆笑した。

いや、その目論見どおり 男前は上がったと思う。
熱望した中堀正夫カメラマンと組んで、焼き付けた映像の、
一コマ、一コマは丁寧で、隅々まで情感がこもっていて、
美しく品格すら漂っている。
ストンと穴に落ちた五十嵐が 見上げる星空、
風と緑の匂いがするような 土手の風景、
五十嵐の肩越しの太陽などに、魅せられる。
これまでの細かなカット割の手法も 楽しかったけれど、
このゆとりある手法を見ると、いい意味で洗練されたと思う。

そして、監督は、自分ばかりか、もうひとり、
寺島進の男前も 上げた功績は大きい。
なにしろ、最後の最後まで まったくしゃべらずに、
はじめて しゃべったときは 殆ど顔も見えないという、
とんでもなくむずかしい役どころなのだ。

しかし、寺島は顔と体だけで、
男が背負う怒りと悲しみと 不安と、
そして最後に幸せを見出した喜びを演じきっている。
聞けば、最初に寺島は
「脚本を書くときに 聞いていた音楽を、テープに入れてほしい
そのリズムを体に入れて演るから」といったそうだ。

なんて、素敵な役作りなんだろう。
そして、それを起点に、これだけの作品を作り上げてしまう、
監督と俳優の濃密な信頼関係に ゾクゾクする。

映画はこうでなくっちゃ!
ともあれ、エンディングに流れる”幸福の鐘”の
あたたかな音色に 耳を澄ませてほしい。

ーーー   −−−   −−−   −−−   −−−

なんて、素敵な REVIEWだろう。
見た人が みな思ったことを
すべて 語ってくれているように思う。
同感のうなづきが そこここに聞こえるような文章だ。

ーーー   −−−   −−−   −−−   −−−

     
『幸福の鐘』 2003年 SABU監督 その4


☆☆映画と同じ、
 ひっそり、優しい雰囲気のするパンフレットより、☆☆


★安西水丸さん(イラストレーター)

この映画の主人公 五十嵐悟(寺島進さん)は
工場が閉鎖され、
あてもなく、歩き回る。
黙々と歩く姿が主人公に扮した 寺島進
良く似合っている。
眉をしかめた表情がとてもいい。

歩いている主人公の前に、さまざまな事件が起る。

ぼくもよくあてもなく、街を歩くことがあるが、
時々変な現場に遭遇することがある。
子供の頃は、よくお金を拾った。

臓器提供を申し込めたことに、
満足してこと切れるヤクザ。
妻を熱愛したために 殺人を犯してしまった板前。
デパートを火事で追い出された シングルマザー。
自分が病床に居ながら、老妻の心配をする老人。
(そんなこととは知らず、妻は宝くじで一億円を当てる)
自分はつまらない男だと、
川で投身自殺をはかろうとする サラリーマンなど、
のっぴきならない事情を 抱える人々・・・。

実にさまざまな人間模様が、
TVのワイドショーのように、展開していって面白い。
演ずる役者もいい。

やがて、ささやかな我が家にたどり着く 主人公を、
妻と子が、にこやかに迎える。

世の中は、戦争があったり、殺人事件があったり、
大地震があったり、いろいろ大変なことがあるが、
人々にとって、本当の”幸”とは、
涼やかに 鳴り響く鐘の音のように、
ちいさく ささやかなものかもしれない。

ーーー   −−−   −−−   −−−   −−−

ふむ。
当たったお金は一億円だったのか。。
2.3000万かと思っていたが、、
紙袋にああやって入るお金の量って。。
いくらなんだろう?ね?
入れたことがないから わかりません。

ーーー   −−−   −−−   −−−   −−−

次につづく。

ひとりごと・・

ちわわん☆にゃあ

Author:ちわわん☆にゃあ
徒然なるままに・・・
見たまま 感じたままを覚書しておこう・・
自分のために・・

バレンタインを記念して ためていたものを 書き始めました。
寺島さん つながりで知り合った多くの友人に感謝いたします。
ありがとう〜の言葉にのせて。☆

(見てない方はお気を付けください。内容が書かれております。)

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